こんにちは!「まるくとWeb」管理人のなっちです。
イギリス在住中にWebマーケティングのオンラインコースを受講し、SNS広告運用を学びました。
そのおかげで、現職でもインスタ広告について相談される機会が増えています。
実は、スクールでは「インスタ広告を出すならメタ広告(Facebook広告マネージャー)」と習ったんですよね。
でも、インスタには「投稿を宣伝する(ブースト)」機能という別の広告出稿方法もありますよね。
「実際どっちを使うべき?」と迷う方も多いはず。
そこで今回、現職のサービスを宣伝する目的で、インスタ投稿の宣伝(ブースト)、やってみました!
本記事では、メタ広告とインスタ投稿のブーストの違いを交えながら分かりやすく解説します。
インスタの投稿をブーストする、とは?
ビジネスアカウントをお持ちの方は、投稿コンテンツの下にあらわれる写真のようなボタンを見たことはありませんか?

※インスタアカウントの言語を英語にしている場合は、ボタンが「Boost Post」と表示されます。
インスタの投稿をブーストする = 投稿済みの投稿を拡散させる機能のこと。
ブーストとは、英語でBoost、増加や上昇といった意味を持ちます。
通常の投稿を広告として配信し、より多くの人にリーチさせる機能のことで、ターゲットとするユーザーに投稿を表示させる方法です。
Instagramアプリから簡単に設定可能で、メタ広告出稿で必要な広告マネージャーを使った出稿方法よりも驚くほど簡単です。
実際に、イギリス国内でインスタをスクロールして眺めていると、この手の広告がかなり多く表示されます。
投稿ブーストと広告の違い
結局のところ、投稿のブーストと広告の何が違うのか?
以下に特徴をまとめました。
インスタ投稿のブースト 特徴
- 手軽に実施できる(Instagramアプリ内で完結)
- 投稿をそのまま広告として拡散できる(新しく広告を作る必要なし)
- ターゲティングは簡易的(Instagramの自動設定 or 自分で年齢・地域・興味を設定)
- 目的は限られている(インスタグラムプロフィール訪問・ウェブサイト訪問・DM誘導など)
こんな人におすすめ
- 手軽に投稿のリーチを増やしたい
- フォロワーやエンゲージメントを増やしたい
- 初心者でも簡単に広告を使いたい
Meta(旧Facebook)の広告マネージャーを使用した広告の特徴
- 広告フォーマットが豊富(画像、動画、カルーセル、ストーリーズ、リールなど)
- 広告クリエイティブを作る必要がある(広告バナー、広告文)
- 細かいターゲティングが可能(年齢・性別・地域・興味・行動・リターゲティングなど)
- 広告の目的を細かく設定できる(売上促進・リード獲得・アプリインストールなど)
- A/Bテストができる(異なる広告を比較して最適なものを選べる)
- 配信先を自由に選べる(Facebook・Instagram・Messenger・Audience Networkなど)
こんな人におすすめ
- 本格的な広告運用をしたい
- 細かいターゲティングや分析をしたい
- ECサイトの売上を伸ばしたい
- リード獲得や問い合わせ増加を狙いたい
Meta(旧Facebook)の広告マネージャーを使い、より詳細な広告運用ができる方法なので、自由にクリエイティブを作成でき、より細かいターゲティングや分析が可能です。
どちらも経験した筆者としては、簡単で手軽なのは投稿のブースト、設定は複雑ですがより本格的な広告運用ならメタ広告ですね!
結局どっちを使うべき?
結論、用途に合わせて使い分けるのが良いのではないでしょうか。
以下の表が参考になれば幸いです。

▶ 手軽にリーチを増やしたいなら「投稿ブースト」
▶ 本格的に売上やコンバージョンを狙うなら「メタ広告マネージャー」
ビジネスの目的や予算に応じて、どちらを使うか選びましょう!
投稿ブーストをするための条件
Instagramで投稿をブーストするためには、以下の条件を満たす必要があります。
- ビジネスアカウントであること
- 個人アカウントではブーストできません。
- 個人アカウントではブーストできません。
- 公開アカウントであること
- 非公開アカウント(鍵アカ)ではブーストできません。
- 非公開アカウント(鍵アカ)ではブーストできません。
- ブースト対象の投稿が適切であること
- ブーストできるのは「通常の投稿」「リール」「ストーリーズ」など。
- ただし、一部の投稿はブーストできません(例:シェアした投稿、音源の制限があるリールなど)。
- ブーストできるのは「通常の投稿」「リール」「ストーリーズ」など。
- 広告ポリシーに違反していないこと
- 禁止コンテンツ(アルコール、タバコ、武器、アダルト、誤解を招く内容など)が含まれているとブースト不可。
- 禁止コンテンツ(アルコール、タバコ、武器、アダルト、誤解を招く内容など)が含まれているとブースト不可。
- 支払い方法を設定していること
- クレジットカード、デビットカード、PayPal などの支払い方法を登録している必要があります。
- クレジットカード、デビットカード、PayPal などの支払い方法を登録している必要があります。
ブーストする前に、投稿がこれらの条件を満たしているか確認してみてください!
投稿ブーストにかかった費用
今回の投稿ブーストで使用した投稿はというと、「イベント告知のためのリール動画」です。
イベント期間前と期間中、合計17日間ブーストし、一日あたり約4800円の予算で合計約14万円です。
しかし、実は約40%を広告費と別に支払っていました。
このうちの約30%はAppleに支払う手数料です。
これは、iPhoneアプリで支払いをすると、Appleが手数料を取る仕組みになっているためです。
よって、内訳は広告費:約8万2千円、手数料:約5万8千円。
この手数料はMeta(Instagramの運営会社)が受け取るものではなく、Appleに支払われます。
まぁ、アプリ上なら操作も簡単なので、サービス料を払って手間を省くことを考えれば許容できます。
手数料を払いたくない場合は、Instagramアプリではなく、PCやスマホのブラウザ(instagram.com)や「Meta Business Suite」「広告マネージャ」から広告を作成すれば、サービス料を回避できます。
インスタ投稿ブーストのやり方(アプリ使用)

- 投稿を選ぶ
インスタのフィードやプロフィールで、ブーストしたい投稿を開く。
- 「投稿をブースト」ボタンをタップ
投稿の下にある「投稿をブースト」ボタンを押す。
- 広告の目的を選ぶ
- より多くのプロフィール訪問を獲得する
- ウェブサイトへのアクセスを増やす
- DMを受け取る(問い合わせを促す)
- より多くのプロフィール訪問を獲得する
- ターゲットを設定
- 自動ターゲット(インスタが最適な人を選ぶ)
- 手動ターゲット(年齢・性別・地域・興味などを自分で設定)
- 自動ターゲット(インスタが最適な人を選ぶ)
- 予算と期間を決める
- 1日あたりの予算を決め、何日間広告を出すか選ぶ。
- 1日あたりの予算を決め、何日間広告を出すか選ぶ。
- 支払いを設定して審査を待つ
支払い方法を設定し、インスタの審査が終われば広告配信スタート!
※広告費は最低100円~/日から設定可能


投稿ブーストの効果
今回のブーストでどのような変化があったかをレポートにまとめました。
投稿内容は食品店のセール告知で、料理や食に興味のあるイギリス国内に住む人をメインターゲットとしています。
ブーストは通算で17日ですが、10日経った時点でAdvantage + Audience( MetaのAIを活用したターゲティング機能の一つで、広告配信の最適化を自動化)にターゲット設定を変更しているため、1回目→10日間、2回目→7日間としています。

- 表示回数、閲覧数、プロフィール訪問数、フォロワー数において効果あり
- 一件のプロフィール訪問を獲得するのにかかったコストは約52円
- 投稿が表示されたあとに閲覧に進んだユーザーの割合は1回目が49.61%、2回目は68.54%
- 2回目の方がより多くの見込みユーザーに投稿が表示され、閲覧に繋がった可能性あり
- 20秒ほどある投稿にもかかわらず3秒以上再生された割合は表示回数に対し22.79%(1回目) 、21.84%(2回目)だったため、再生完了率アップが次回以降の課題

こちらはすべてインスタグラムアプリのインサイトと、紐づけているメタビジネススイートからの数値です。
対してメタ広告マネージャーを用いた広告運用では、サイト訪問者の行動(ページ閲覧、購入、フォーム送信など)を記録し、広告の効果を測定・最適化するメタピクセルを使用します。
インスタ投稿を拡散させたいなら、一度試してみる価値アリ!
実際にブーストをしてみて得られた効果は、投稿閲覧数のほか、インスタプロフィールの訪問数、フォロワー数にあらわれていました。
投稿自体のアクセスを増やし、さらにフォロワーも増やせるかもしれないインスタ投稿のブースト。
とにかく出稿のプロセスが簡単なので、ノーストレスでインスタ投稿を宣伝(ブースト)したいならかなりおすすめです!
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